整っているとき、人は静かになる

雑記

整っているとき、
人はあまり喋らなくなる。

無理に黙ろうとしているわけじゃない。

ただ、言葉にする必要がなくなる。


朝の空気

まだ誰も起きていない時間。

キッチンの音が、やけに静かに響く。

お米をよそう音。
味噌汁の湯気。
食器が触れる、わずかな音。

そのひとつひとつが、
少しだけはっきりしている。

余計な音がないとき、
こんなにも細かく聞こえるんだと思う。

足元に、気配がある。

ヤックルは、少し眠そうにしている。
ジーナは、もう起きている。

どちらも、何も言わない。

でも、ちゃんとそこにいる。


うまくいっている日は、騒がしくない

調子がいい日ほど、
不思議と静かだった。

予定を詰め込んでいるわけでもない。
特別なことをしているわけでもない。

ただ、
次にやることが自然に決まっている。

考えなくても、体が動く。

その状態のとき、
頭の中が騒がしくならない。

何かを証明しようとすると、
言葉が増える。

説明しようとすると、
思考が増える。

でも、整っているときは
それがいらない。


選ばなくていい状態

今日は何を食べよう。
どの服を着よう。
どれを使おう。

その一つ一つに、迷いがあると
頭はすぐに埋まる。

でも、整っているときは
選ぶ前に決まっている。

無意識に手が伸びる。

それは「正しい」からじゃなくて、
違和感がないから。

迷わない、というより
迷う必要がない。


整える前は、もっと忙しかった

昔は、もっと賑やかだった。

情報も多かったし、
選択肢も多かった。

常に何かを考えていた。

これでいいのか。
もっといい方法があるんじゃないか。

その思考は止まらなかった。

たぶん、
「足りていない」と思っていたからだと思う。

何かを足せば、よくなる。
もっと知れば、正しくなる。

そうやって、増やしていった。


減らしていったら、音が変わった

あるときから、
増やすのをやめた。

減らすことを考えた。

選ぶもの。
食べるもの。
使うもの。

少しずつ、
違和感のあるものを外していった。

すると、音が変わった。

頭の中の音が、減った。

何かを判断する速さが、少しだけ上がった。

静かになった、というより
ノイズが減った。


犬は、いつも静かだった

ヤックルも、ジーナも、
最初から静かだった。

必要なときにだけ、動く。

嫌なものは避けるし、
安心できる場所には自然といる。

迷っているようには見えない。

人間だけが、
考えすぎているのかもしれない。


整える、というより

整えようとして、整うことは少ない。

何かを足したときより、
何かをやめたときのほうが
変化ははっきりしていた。

減らしたことで、
残ったものが見えるようになる。

その中にあるものは、
派手ではない。

でも、ちゃんと続く。


静かなほうが、長く続く

大きく変わるときは、
だいたい派手だった。

やる気が出て、
勢いがあって、
一気に変わる。

でも、それは続かなかった。

静かな変化は、
気づきにくい。

でも、気づいたときには
もう戻らない。


今日も、同じように

特別なことはしていない。

いつものように起きて、
いつものように動く。

足元には、犬たちがいる。

リードを持つ。

外に出る。

それだけで、十分だった。


この続きに、もし興味があれば

▶︎YouTube


▶︎Shop

いっしょに読みたい記事

予定を減らしたら、犬の寝顔を見る時間が増えた
犬のための音楽を作っているはずなのに


このブログを書いている人のこと

神奈川県在住。
犬と暮らしながら、GIRASOLという名前で、
パラコードのドッグギアと、犬のための音を作っている。

元フィットネスインストラクター。

人と関わる時間の中で、
少しずつ、静かな時間を求めるようになった。

犬と暮らすようになってから、
生活の基準が変わった。

安心できること。
続けられること。
無理がないこと。

その感覚を頼りに、
形や音を作っている。

この文章を書いている今、
足元で、ヤックルとジーナが静かに眠っている。

▶︎Instagram

タイトルとURLをコピーしました