今年も、一緒に桜を見ている

雑記

桜の下で、時間がゆっくりになる

昼の光がやわらかくて、空気が少しだけ暖かかった。

相模原の城山。
人は少なくて、静かだった。

桜はちょうどいいところで咲いていて、
満開でもなく、散りすぎてもいない。

その中を、ゆっくり歩いていた。

急ぐ理由がなかった。
何かをしに来たわけでもなかった。

ただ、そこにいるだけの時間だった。

歩いていると、体の力が抜けていく。
呼吸が、自然に深くなる。

時間の流れが、少しだけ遅くなる感覚があった。


家にいるときとは違う目

ヤックルは、ゆっくり歩いていた。

足を気にしながら、
でも止まることはなくて、前に進んでいた。

その顔を見たとき、
少しだけ驚いた。

目の輝きが、家にいるときと全然違っていた。

外に出ると、こんな顔をするんだなと思った。
ただそれだけのことだったけど、
その変化がはっきりとわかった。

お出かけが嬉しいんだと思う。

特別な場所じゃなくてもいい。
桜があるかどうかも、きっと関係ない。

外に出て、風を感じて、
隣を歩いている。

それだけで、十分だった。


同じ方向を見ているふたり

ジーナは、いつも通りだった。

リードを引っ張って、
前へ前へと進もうとする。

足取りは軽くて、迷いがない。

ヤックルはゆっくり。
ジーナはぐんぐん。

ペースは違うのに、
向いている方向は同じだった。

どちらも楽しんでいるのが、
見ていてわかる。

形は違うけど、
同じ時間を過ごしている。

その並び方が、なんとなく好きだった。


思っていなかった春

7ヶ月前。

てんかんを発症して、
そこから少しずつ変わっていった。

できないことが増えていく。

先生からも、厳しいと言われていた。

その言葉を、どこまで受け取るかは
自分次第だったけど、

頭のどこかには、ずっと残っていた。

今年の春、
一緒に桜を見れるとは思っていなかった。

はっきりと言葉にしていたわけじゃない。
でも、そう思っていた自分はいた。

だからこの時間は、
少しだけ現実感がなかった。


長くいない選択

長くは歩かなかった。

足に負担をかけないように、
少しだけ歩いて、車に戻った。

そのあと、少しだけドライブをした。

物足りないとも思わなかったし、
もっといたいとも思わなかった。

ちょうどよかった。

その日の体に合った時間だった。

無理をしないことが、
結果的に一番いい形になることもある。


今、この瞬間に戻る

生きていると、
どうしても思考は散っていく。

過去のことを考えたり、
先のことを想像したり。

気づくと、今から離れている。

でもこの日は、
ちゃんとここにいた。

桜があって、
犬がいて、
隣にいる。

それ以上でも、それ以下でもない。

ただそれだけのことに、
意識が戻っていた。


ただ隣にいるということ

特別なことは、何もしていない。

写真もたくさん撮っていないし、
長くいたわけでもない。

でも、ちゃんと残っている。

一緒に見ていること。

隣にいること。

それが続いていること。

その事実だけで、十分だった。


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このブログを書いている人のこと

神奈川県在住。
犬と暮らしながら、GIRASOLという名前で
パラコードのドッグギアと、犬のための音を制作している。

元フィットネスインストラクター。
人と関わる仕事を続ける中で、
外側の刺激よりも
自分で整えられる暮らしを選ぶようになった。

現在は
犬との時間を中心に生活を組み立てながら、
散歩・制作・発信を日常のリズムとして続けている。

GIRASOLは
特別なことをするためのブランドではなく、
毎日の時間を少し誇らしくするための道具として生まれた。

派手さではなく積み重ね。
強く主張するのではなく
静かに続けることを大切にしている。

音も、言葉も、プロダクトも
すべては
愛犬と並んで歩く時間の中から形になっている。

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